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居場所が見つかる

近所の桜並木を歩いていたら、偶然に、隠れ家的なお洒落なカフェを見つけた。

 

ブックカフェだ。

 

 

大人な雰囲気の佇まい。

 

おしゃれ〜

 

やや緊張しながら入る。

 

路面側に本のディスプレイがあって、バーカウンターがあって、その奥に座席がある。

 

テーブル席は2つ。

 

他は壁に向かって座るカウンター席。

 

壁面には本がずらりと並んでいる。

 

 

落ち着いた照明で、静かめのジャズが流れている。何かの区切りのように時々、踊る系ではないソウルミュージックも流れる。

 

 

 

置いてある本は様々なジャンルの図鑑、写真集、サブカル本など。

 

ビジネス書だとか、小説などは置いていない。

 

そこが店主の意図しているところなのだと思う。

ビジネス書なんてあったら現実ばなれできないからだ。

 

ハプスブルク家」とか「世界の家」とか、「世界の難破船と財宝」とか、あーワクワクする。

仕事や人生に直接関係ないような、知っていても大して役に立たないようなことこそが楽しい。

 

 

 

私はパラパラといくつか試し読みした後で、

きつねの本2冊をじっくり読んだ。

きつねについて少し詳しくなった。

きつねは雪の上でも眠れる、きつねは品種改良されて人がペットとして買うこともできるようになった、など。

誰かに会ったら、きつねの話をしたくなるかもしれないが、多分しない。

話が下手だから。

話が上手だったらなあ、とは思うが、努力していない。

結局は一人が好きなんだろうな。

そしてここはきっと、一人で過ごしたいと思う人にはうってつけの場所だ。

とても静かで、ちょっとした音も響いてしまうような繊細な空気が流れていた。

そういう空気が苦手な人もいると思うけれど、私は好きだ。

 

 

飲み物は、オレンジのコーヒーとか、北欧の紅茶など、珍しくて飲んでみたい!と思うようなラインナップだったけど、夜だったので、アルコールを頼んだ。

 

アルコールは自家製の果実酒(とてもたくさん種類があった)、ハートランドビール、ウイスキー、焼酎、日本酒など、種類は豊富だった。

 

最初はスモモの果実酒のソーダ割りをオーダーした。

 

もちろん美味しかった。

 

スピーカーから流れるジャズを聴きながら本を読んで、アルコールも飲めるなんて。

周りの音を消すためにイヤホンのボリューム上げなくても良いのが嬉しい。

しかも、お客は私しかいなかった。

 

現実から切り離されたような、洞穴にでも入ったような気分。

バットマンの家みたいだ、とも思った。

こんなに良い場所は他にないなあと思う。

 

こういう場所を求めていたんだ。

 

ここに通うことにした。

 

 

ここが流行って、行ったけど席がない、っていう事態になってしまったら困るなあ。

 

 

2杯目のアルコールはホットラムミルクを頼んだ。

 

これが本当においしかった。

 

ラムがしっかりと入っていたのだ。

この割合が決め手なんだと思う。

 

 

満たされる感じだ。

 

寝袋でも敷いて寝たい気分になってしまう。

 

ラムミルクでお腹から温まって、いい気分でお店を出た。